- 画素数が上がった影響は?
X-Pro2では1630万画素→2430万画素にアップしてます。説明員いわく「まだ、カメラの性能を画素数で判断される方が多いので・・・」とのこと。これは消費者のせいですね。結局、写真のサンプルを見て良いと思っても、1600万画素だと、他のメーカーにカタログ値で見劣りして他社のカメラを買ってしまうということです。営業的にも売り文句は必要なのでしょうがないですね。
では、実際の画質の変化はどうだったかというと、解像感は純粋にアップしてます。ですが、口コミで言われているとおり、階調は悪化してます。やはり、画素のピッチが狭くなって特に暗部の黒ツブレは目立つようになりました。説明員さんも苦笑しながら、
説明員さん「そうなんですよねー。階調表現が劣る場面があるんですよ(笑)」
私「やっぱりそうですか。正直,APS-Cだったら1200万画素でも十分ですよねー。なんとかなりませんかね。」
説明員さん「なりますよ」
私「え!?」
説明員さん「これはある意味裏技なんですけど・・・画素数で写真の良さを判断しない方に教えている方法があります。お客さまは階調を気にしているので教えましょう。」
発売前なので方法は書きませんが、結論から言えばX-Pro1と同等かそれ以上の階調表現ができました。実際に同じ場面を撮ってみたところ、通常の場合では黒つぶれした部分がきれいに表現できました。これから新しく出る機種はこのセンサとプロセッサになるので心配だったのですが、一安心ですね。ちなみに今までの話はカラーの話です。モノクロに関しては
私「ACROSすげー!!!!」
ケチのつけようが無かったです。ライカのモノクロ専用機が欲しいと思ってた心が無くなる位の衝撃でした。プリントしてもモノクロフィルムに近い美しい写真でした。ハイライト部から暗部への中間のなめらかさとコントラストの両立がすばらしかった。
とまぁ、私の見たところ画質に関しては問題は無さそうです。(高感度を確認するの忘れたorz)
ちなみに価格が高いと文句言ってる人が多いみたいですが、一昔前のカメラの値段を調べると良いですよ。私はこれでも技術者の端くれです。
私「これ、本当の適正価格って25万前後じゃないですか?」
説明員「良い見積もりですね(笑)」
私「フィルム時代はボディにすべてをつぎ込めれば良いけど、今はセンサも設計しなくてはならないのなら、むしろボディの値段は上がるはずですよね。」
説明員「まさにそのとおりなんです。」
私「どこも厳しいですよねー・・・」
いくら製造工程が効率化したからといって、要求仕様が上がっているのだから本来、価格はそんなに変わらないはず。価値を見出したら、適正価格で買う社会にしないとイカンね。
私の結論として画質は裏技を使えば問題ないです。これで安心してX-T2を待てる。
「え?買わないのかって? 猫を撮影するのにチルト液晶がないとツライから、X-T2待ちです。」